玄米は身体にいいの?
よく耳にするこの言葉
「身体にいい」
身体にいいってどういうこと
でしょうか?
栄養がある、
滋養があるという意味で
使われることが多いですね。
そういう観点から見ると、
食物繊維、ビタミン、ミネラルの
栄養素をたくさん含む玄米は
それだけで完全栄養と言われるくらい
なので身体にいい。
ですので、
身体にいいのですか?
という質問に対しては
はい。
ですが、
「身体に良い」と
「身体に合う」
「身体が喜ぶ」
「身体になじむ」
は全く別もの。
体質改善しようと決心した人、
ダイエットをしようと決心した人
食生活を見直そうと思った人
ならば、
きっと一度は考えたことがある
と思われる玄米。
玄米は食べた時の
血糖値の上昇も緩やかで、
食べすぎ防止にもなります。
玄米は消化しずらい
知っておいていただきたいのは
玄米は消化しづらい。
ということ。
「美味しい」と感じられずに
食べている方、
消化できていない
つまり
身体に合っていない可能性が高いです。
消化しにくい=
身体に負担がかかります。
胃腸がまだ未発達な乳幼児
高齢の方
アレルギーで症状が出ている方
身体が弱っている方には、
私は玄米はおすすめしていません。
風邪気味の時は、
消化の良いものとして
おかゆを食べると思います。
それと同じ感覚です。
それに
玄米にお肉やお魚のおかずは合わない。
家族で囲む食卓を考えた時に、
毎日変わり映えしない
玄米とお味噌汁、お浸しだと
食べる楽しみも薄くなります。
自然の恵みを食卓へ
四季があり、
海に囲まれた日本です。
季節の野菜の煮物や和え物、魚
など自然の恵みを食卓へのせたいと
想います。
重ね煮アカデミーで
大切にしているのは、
「美味しいね。」と
家族皆で囲める食卓。
主食は、玄米ではなく
分つき米をおすすめしています。
時々雑穀を混ぜるのもいいですね。
昔から玄米を食べてきたから身体に合う?
一つ豆知識を
「日本人は昔から玄米を食べてきた
だから、
玄米が身体に合う。」
というお声もあります。
これ、
言い換えると、
「日本人は昔から
玄米をどうやって食べやすくしようか」
と知恵を絞っていたのです。
脱雑穀技術も確立されていなかったので、
実際は今のような完全栄養ではなく
9分つき米ぐらいだったようです。
それを瓶に入れて、
棒でひくのは
子どもや女の人の仕事。
だって、
玄米を炊くのには時間もかかる
薪などの燃料もかかるので
できるだけ短くしたいですよね。
茶色めの分つきごはんと雑穀を
合わせて炊いたものを
食べていたようです。
先人の知恵と苦労が
しのばれますね。
目的にとらわれずに、
身体の声を聞きながら
食べることを楽しみたいですね。