重ね煮に関してよくあるご質問の一つに、
マクロビと重ね煮、何だか似ているようだけど、どう違うの?
というものがあります。
そこで、「マクロビオティックと重ね煮の違い」をテーマに、シリーズでお伝えしていきます。今日はシリーズ第3回目!
気になっていたママはぜひ読んでみてくださいね!
マクロビオティックと重ね煮の違い
マクロビオティックと重ね煮の違いは大きく分けて4つあります。
マクロビオティックと重ね煮の違い
1.陰陽調和の考え方
2.油の使い方
3.動物性たんぱく質の考え方
4.ごはんの食べ方
一つずつ見ていきますね。
今日は、
「3.動物性たんぱく質の考え方」、
すなわち、肉、魚、卵の考え方についてです。
マクロビオティックでは、
魚、肉、卵、牛乳の動物性たんぱく質は極力避ける傾向にあります。一方、重ね煮では、動物性たんぱく質は必要だと考えています。
違いを詳しく見ていきましょう。
動物性たんぱく質の考え方
〜マクロビオティックの場合〜
マクロビオティックでは、魚、肉、卵、牛乳の動物性たんぱく質は極力避ける傾向にあります。
理由は
1.陰陽調和の考え方
でお話したように、
マクロビオティックは陰性が強いもの、陽性が強いものを良しとしないためです。魚、肉などの動物性たんぱく質は極陽性になります。
たんぱく質は動物性由来のものでなく、
大豆などの植物性のたんぱく質から摂る
という考え方が主流です。
肉の代用食として、
麩や大豆の発酵食品であるテンペを使ったり、高きびなどの雑穀を使ったりするのもマクロビオティックの特徴ですね。
これらを油で揚げて、食感や味を肉に近づけたいわゆる「もどき食」が多いのも、マクロビオティックならではのものです。
一方、重ね煮においてはどうでしょうか?
動物性たんぱく質の考え方
〜重ね煮の場合〜
ヒトとしての食の歴史「食性」を大切にしているため、動物性たんぱく質は必要だと考えています(食事全体に占める割合は少ないですが)。
そして、日本人の身体に馴染むのは昔から食べられ続けていて、遺伝子レベルで身体に記憶されているという点から、肉より魚です。
肉をいただく時は、肉の3倍以上の野菜で調和させた形で食べましょう、というのが重ね煮の考え方です。
また、重ね煮においては、
素材の味を大切にいただくことを軸の一つにしているので、
「もどき料理」はないです。
肉が食べたい時、
生クリームのケーキが食べたい時は、
頭や舌をごまかさずに、本物の味を楽しむ。
そして、食べた後は身体の声を聞いて、さっとケの食に戻す、というメリハリをつけながら「食」を楽しむという部分も大切にしたいと考えています。
いかがでしたか?
マクロビオティックと重ね煮では、動物性たんぱく質の考え方が大きく異なることがわかりましたね。参考になればうれしいです。